2009年10月21日水曜日

救い主

使徒ペテロは、このように語っています。「神は(中略)不信心な者たちの世界に洪水を引き起こし、義を説いていたノアたち八人を保護なさったのです。ま た、神はソドムとゴモラの町を灰にし、滅ぼし尽くして罰し、それから後の不信心な者たちへの見せしめとなさいました。しかし神は、不道徳な者たちのみだら な言動によって悩まされていた正しい人ロトを、助け出されました。(中略)主は、信仰のあつい人を試練から救い出す方法を知っておられます。」(第二ペテ ロ 2:4~7)

こ れらは極端な例ですが、神様はある共通のメッセージを送って下さっています。それは慰めを与えるものであり、神様が次のように語られているかのようです。 「わたしはあなたがたに、わたしの憐みの深さを表す2つの例を示した。もし、世界を滅ぼすばかりの洪水から、一人の義なる人とその家族を救い出すことが出 来たのなら、あなたをも救い出すことが出来ないだろうか。奇跡的な救出方法を与えることは出来ないだろうか。」

「もし、一気に二つの町を滅ぼし尽くす裁きの火と硫黄を天から降らしながらも、御使いを遣わし、その混乱の中からロトと娘たちを救い出すことが出来たなら、あなたにも御使いを遣わして、あなたに降りかかる試練から救い出すことが出来ないだろうか。」

こ こに見られる正しい人へのメッセージとは、神様は従う者を、どんなことをしてでも厳しい試練や誘惑から救い出されるということです。考えてみて下さい。神 様はイスラエルを追っ手から解放するために、葦の海を二つに分けられました。また同じ民を荒野で助けるため、主は岩から水を流されました。彼らの空腹を満 たすため、文字通り天から天使の食物、奇跡のパンを与えられました。そしてノアを洪水から救い出すために箱舟を、また壊滅をもたらす火の手からロトを救い 出すために御使いを送られました。ここではっきり分かるのは、神様は民を助け出す方法をご存知であるということ、そして何としてでも、どんな状況であった としても、それをやり通されるということです。

最初のペテロの言葉に、「主は救い出す方法を知っておられる」とありましたが、それはつま り、「主はすでにその計画を立てられている」ということなのです。素晴らしいことに、神様は私たちが助けを求めるその前から、すでにどうやって私たちを救 出するかという計画を立てていらっしゃるのです。そして主は決して計画倒れに終わることはありません。私たちが呼び求めるのを待っておられるのです。絶体 絶命の危機に直面し、どうやって主が介入されるか想像つかないような状況下でさえ、主は事前に立てていた計画を実行に移す時のため、いつでも準備を整えて おられるのです。

その良い例が、エレミヤ書29章に記されています。その頃イスラエルの民は、バビロンの地で捕囚の民とされていました。 おそらくイスラエルの歴史の中でも、最も厳しい試練の中におかれていた時であったかも知れません。しかし、そんな中でも主はイスラエルに約束されました、 「70年後、わたしはあなたに臨み、わたしの約束を実現する」と。

「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主 は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」(エレミヤ書29:11)最後の箇所は、文字通り、「あな たの望むものを与える」という意味です。主は私たちが祈り続けることを望んでおられます。そうすることで、私たちが主の救出計画に向けて準備が整えられる ようになるためです。