2008年11月10日月曜日

御言葉による支配

もしキリストが王国の支配者であり、私達がその支配下にあるなら、私達の人生はキリストによって支配されなければなりません。ではイエス様によって支配されるとは、実際どういうことを意味するのでしょうか。
辞書によると、「支配する」とは、“導くこと、指導すること、すべての行動やその権力下にある者の態度を管理すること”とあります。要するに、一つひとつの考えや言動を含む、私達の行動や態度のすべてを、イエス様が管理されるのを許すということです。

また、イエス様は世界のすべての国々を統べ治めておられます。聖書はこう語っています。「神はとこしえに力強く支配し、御目は国々を見渡す。背く者は驕ることを許されない。」(詩編66:7)「主は天に御座を固く据え、主権をもってすべてを統治される。」(詩編103:19)

騙されてはなりません。アメリカ合衆国は、共和党や、民主党、もしくはどんな人間の権威によって支配されているのではないのです。経済界や、大企業によって支配されているのでもありません。どんな力―この世の力も超自然の力も―合衆国やその他のどんな国をも支配することは出来ません。それが出来るのは、神様だけです。神様は王の王、主の主として、天の御座からすべての被造物を管理し、統べ治めておられます。

全米を通して、モラルの低下、オカルト団体の増加、逸脱した性の問題、無神論者のはっきりした主張などが見られます。クリスチャンの中には、地獄からの大群が、サタンの闇の王国を建て上げるために、米国をじわじわと占領していっている、と不安を抱く人達がいます。

しかし私達は恐れる心配などありません。イザヤはこう語っています。「主は、逆らう者の杖と支配者の鞭を折られた。ああ、お前は天から落ちた明けの明星、曙の子よ。お前は地に投げ落とされた。もろもろの国を倒した者よ。しかし、お前は陰府に落とされた、墓穴の底に。お前を見る者は、まじまじと見つめ、お前であることを知って、言う。『これがかつて地を騒がせ、国々を揺るがせた者か。』」(イザヤ書14:5、12、15〜16)

愛する皆さん、私達の神様は、サタンのことをほんの少しも心配しておられないのです。悪魔がこの国を襲っていると、私達が目にするものに対して、神様は全くやきもきしておられません。たった一言の御言葉によって、サタンは永遠に消え去り、永遠の苦しみを味わうのです。ですから、私達はどんな悪をも恐れる必要がないのです。

神様の王国、すなわち神様の民の心の内に建て上げられた王国の他には、どんな国家も完全かつ力強い神様の支配を見ることが出来ません。

イエス様は言われました。「実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」(ルカによる福音書17:21)そして私達の心の中にある、この王国において、キリストは私達を導き、癒し、私達の言動と態度を管理されるのです。

「ダビデの王座とその王国に権威は増し、平和は絶えることがない。」(イザヤ書9:6)この聖句は、永遠に続くイエス様の権威について語っているのです。しかしここにはもう一つの、重要な意味があります。それは、私達が常に私達の支配に対する服従を増すべきだということです。

正直に、自分は日々イエス様の支配に対する服従を増している、と言うことが出来ますか。あなたの言動を少しずつ、イエス様の権威の下に委ねていますか。
もしイエス様が天国におられ、御父の右の座からすべてを治めておられるなら、どうやって地上での王国を統べ治められているのだろう、と思われるかも知れません。この答えは、ヘブル人への手紙に見つけることが出来ます。この手紙の著者は、旧約聖書の時代には、神様が預言者を通して語られたと記しています。しかし今日、主は御子を通して語られるのです。(ヘブル人への手紙参照1:1〜2)

イエス様は私達に与えられた、肉となった聖なる御言葉、明示的な神様のメッセージです。代わりに御父は聖霊を私達に与え、イエス様が地上にて語られた御言葉を思い出させてくれます。ですから、イエス様は文字として綴られた、明白な神様の御言葉によって、私達を統べ治めておられるのです。聖書は私達の王の笏であり、それを通して神様の御言葉を私達に示してくださいます。

もし書面として与えられている神様の御言葉によって支配されるに任せた人の証しを読みたいと思われるなら、詩編119:11にそれを見ることが出来ます。「わたしは仰せを心に納めています。あなたに対して過ちを犯すことのないように。」(119:105, 123, 133, 162をも参照のこと。)